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保護猫を迎えたいと考えたとき、「何を準備すればいいの?」と悩む方は多いのではないでしょうか。とくに初めて猫を飼う場合は、必要なアイテムや心構えがわからず、不安を感じることもあるかもしれません。この記事では、保護猫を迎える際に必要な準備グッズについて知りたい方に向けて、わかりやすく丁寧に解説します。
まずは、猫との暮らしをスタートするうえで欠かせない保護猫お迎え準備グッズ10選をご紹介。生活に必要なものをそろえるだけでなく、保護猫が安心して過ごせる環境を整えることが何より大切です。また、保護猫を迎える前に知っておきたいことや、保護猫を飼う際の健康管理はどのように行うべきかといった基礎知識も合わせて解説していきます。
さらに、保護猫を迎えたあとの注意点や、暮らしをスムーズに始めるためのアドバイスなども盛り込んでいるので、「どこから手を付ければよいのか分からない」と感じている方にも役立つはずです。準備を整えて、安心のスタートを切るために、この記事を参考にしながら着実に準備を進めていきましょう。
この記事でわかること
- 保護猫を迎える際に必要な基本的なグッズの種類と役割
- 初めての環境でも猫が安心できる空間の作り方
- 健康管理やストレス対策に役立つアイテムの選び方
- 譲渡手続きや迎えた後の注意点についての基礎知識
保護猫を迎える準備グッズとは?
- 保護猫お迎え準備グッズ10選
- 安心できるケージの必要性
- トイレと猫砂は匂い対策が鍵
- 食事・水回りの基本アイテム
- ストレス軽減に役立つアイテム
- 日常に欠かせない掃除・衛生グッズ
保護猫お迎え準備グッズ10選
1. ケージ(安心できるプライベート空間)
保護猫は新しい環境に慣れるまで時間がかかります。
広い部屋よりも、限られた小さな空間の方が安心するため、ケージはマストアイテム。
- おすすめ:アイリスオーヤマ 3段ケージ
- 上下運動もできる高さあり
- 扉が大きく掃除しやすい
- 組み立ても簡単

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2. トイレ&猫砂(使いやすさ・匂い対策で選ぶ)
猫にとってトイレは超重要!使い慣れたタイプを選ぶのが安心です。
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- 消臭・抗菌シート付き
- 初心者でも扱いやすい

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3. キャットフード&お皿
保護団体からの引き渡し時には、今まで食べていたフードを最初は継続するのがベター。
- おすすめ
- フード皿はステンレス製や陶器がおすすめ
- 清潔に保ちやすく、ひっくり返しにくい

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4. 自動給水器(留守でも安心)
猫は新鮮な水を好みます。自動給水器なら、フィルター付きで衛生的かつ飲みやすい。
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5. ベッド・ブランケット(安心できる寝場所)
新しい場所で少しでも落ち着けるよう、柔らかくて匂いがつきやすいブランケットが◎。
- おすすめ:無印良品 ペット用ベッド/ペピイのあったかマット
- 丸洗い可能で清潔
- 柔らかくて肌触りも良い

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6. 爪とぎ(家具の保護にも)
爪とぎがないと、壁紙や家具がボロボロに…!
縦型&横型、両方用意できるとベスト。
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7. おもちゃ(遊びながら慣れてもらう)
猫じゃらしやネズミ型のおもちゃは、信頼関係を築く第一歩にもなります。
- おすすめ:ねこじゃらし/電動おもちゃ
- コミュニケーション用として活用◎
- 飽きにくい素材や動きがポイント

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8. キャリーバッグ(通院・移動に必須)
お迎え時、そしてその後の通院などでも使います。
安心できる素材・広さ・開けやすさをチェック。
- おすすめ:2つのドアにより、愛猫をスムーズに乗せることが出来る。
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9. 消臭スプレー・掃除グッズ
匂い・毛・抜け落ちた砂…。ペットとの暮らしには掃除セットはマストです。
- おすすめ:ペレッティー(Peletty)獣医師が使うプロ用

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10. フェリウェイなどリラックスアイテム
保護猫のストレスをやわらげるフェロモン製品も近年注目されています。
- おすすめ:フェリウェイ 拡散器/スプレー
- 獣医でも使用されることが多い
- 緊張しやすい子に特に効果的

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- 空気清浄機(毛やニオイ対策)
- ペットカメラ(お留守番中の様子確認)
- 脱走防止ネット(ベランダ・玄関など)

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保護猫を迎える際に欠かせないのが、あらかじめ必要なアイテムをしっかり揃えておくことです。特に初めて猫を飼う方にとっては「何をどのくらい用意すればいいのか」が分かりにくいもの。そこで今回は、暮らしを始める前にぜひ用意しておきたい基本のグッズを10点ご紹介します。
まず必須なのが、保護猫が安心できる空間を確保するための「ケージ」です。新しい環境に緊張しやすい保護猫にとって、狭くて落ち着ける空間はとても大切です。次に「トイレと猫砂」。使いやすく、臭いがこもりにくいタイプを選ぶことで猫にも人にも快適な環境を作れます。
そのほかにも、「キャットフードと食器」「自動給水器」「ベッド・ブランケット」「爪とぎ」「おもちゃ」「キャリーバッグ」「消臭スプレーや掃除用品」「リラックスアイテム(フェリウェイなど)」が重要です。どれも日常生活に欠かせないものであり、猫の安心や健康維持に直結するアイテムばかりです。
これらのグッズは単なる“物”ではなく、猫との信頼関係を築き、安心して生活を始めるための「土台」となります。最低限ではなく、「その子が安心して過ごせるか」という視点で選ぶことが大切です。さらに、空気清浄機やペットカメラ、脱走防止ネットなどをプラスすることで、より快適で安全な環境が整います。
安心できるケージの必要性

ケージは、保護猫を迎える準備の中でも最も重要なアイテムのひとつです。新しい環境に連れてこられた猫は、警戒心が強く、広い部屋の中で不安になってしまうことがあります。こうした状況で、安心して身を隠せるケージがあることで、猫は徐々に周囲に慣れていくことができるのです。
ケージは“閉じ込める”ためのものではなく、“守る”ための場所と考えるとよいでしょう。特に保護猫の場合、保護されるまでに過酷な環境で過ごしていたこともあり、人間や新しい空間に強い不安を感じることがあります。そこで、限られたスペースを用意してあげることが、かえって安心感につながります。
高さのある3段タイプのケージであれば、上下運動もでき、ストレスの発散にもつながります。また、扉が広く開いて掃除がしやすいタイプや、組み立てが簡単なモデルも初心者には扱いやすいでしょう。
一方で、ケージに頼りきりになるのは避けたいところです。猫が自ら外に出て探索したがる様子が見られたら、無理のない範囲で自由な時間を設けることも必要です。つまり、ケージはあくまでも“安全な基地”として活用し、猫のペースに合わせて徐々に行動範囲を広げるサポートをすることが大切です。
トイレと猫砂は匂い対策が鍵

猫を迎える際、トイレの準備は必ず最優先で考えておきたいポイントです。排泄行動は猫の基本的な生活の一部であり、トイレ環境が整っていないと大きなストレスになってしまいます。さらに、匂いや衛生面は飼い主にとっても重要な要素となります。
猫は非常にきれい好きな動物です。そのため、トイレの種類や猫砂の感触、設置場所などが合わないと、使ってくれないこともあります。また、一度使わなくなったトイレは再び使ってもらうのが難しいため、最初の選択が非常に重要です。
例えば、消臭シート付きのワイドタイプや、飛び散り防止の構造を持ったトイレは、初心者にも扱いやすく、匂いも広がりにくいメリットがあります。猫砂については、鉱物系や紙系など種類が多くありますが、猫が保護施設などで使用していたものと同じタイプを最初は継続するのが無難です。
ただし、どれだけ機能が優れていても、定期的な掃除を怠ってしまえば匂いは発生しやすくなります。特に夏場や湿度の高い時期は注意が必要です。こまめな掃除と適切な砂の交換が、猫にも飼い主にも快適な環境づくりにつながります。
トイレ選びは、快適な共同生活を送るための第一歩とも言える部分です。だからこそ、機能性だけでなく、猫の性格や好みに合わせた選び方が求められます。
食事・水回りの基本アイテム

猫との暮らしを始めるうえで、まず整えておきたいのが「食事」と「水」の環境です。これは、保護猫が新しい生活に安心して適応するための重要な要素でもあります。特に保護猫の場合、保護団体で与えられていた食事内容や器の素材に慣れている可能性があるため、できるだけ最初はそれに合わせることがポイントです。
キャットフードは栄養バランスが取れている総合栄養食を選びましょう。動物病院で勧められることも多い「ロイヤルカナン」や「ヒルズ」などは、初心者にも扱いやすく、健康面でも安心です。ただし、いきなり別のフードに切り替えると体調を崩すことがあるため、最初は保護先で食べていたものをそのまま与えるのが理想です。
食器の選び方にも注意が必要です。プラスチック製の皿は軽くて扱いやすい反面、細かい傷がつきやすく、そこに菌が溜まることがあります。そのため、ステンレス製や陶器製のものがおすすめです。安定感があり、猫が食べている途中でひっくり返しにくい点もメリットといえるでしょう。
水については、自動給水器の使用を検討してみてください。猫は流れる水を好む傾向があり、フィルター付きの給水器なら常に新鮮で清潔な水を供給できます。留守にしがちな方にも向いており、静音設計のモデルであれば猫も驚かず安心して飲むことができます。
こうしたアイテムを整えることで、保護猫が安心して食事や水を取れる環境を作ることができます。単に食器や水入れを置くだけでなく、「猫が快適に使えるか」を基準に考えることが、健康管理の第一歩となります。
ストレス軽減に役立つアイテム

保護猫は、新しい環境に強い緊張や不安を感じやすいものです。そのため、ストレスを軽減するためのアイテムを取り入れることは、スムーズな適応を助けるうえで非常に効果的です。中でも近年注目されているのが、猫用フェロモン製品や、落ち着ける寝具などの「リラックス系アイテム」です。
フェリウェイのような製品は、猫のフェロモンを模した成分が含まれており、緊張を和らげる働きがあります。コンセントに差し込む拡散器タイプや、必要な場所に使えるスプレータイプがあり、用途によって使い分けることができます。特に、引っ越しや通院といったストレスがかかりやすい場面では大きな助けとなるでしょう。
また、猫が安心して休める寝具の存在も重要です。匂いがつきやすいブランケットや、体を包み込むようなペット用ベッドは、心の安定につながります。丸洗い可能なものを選べば、清潔さも保ちやすくなります。
さらに、遊びながらストレスを発散できるおもちゃも有効です。猫じゃらしやネズミ型のおもちゃは、ただ遊ばせるだけでなく、飼い主とのコミュニケーションのきっかけにもなります。動きのある電動おもちゃは、運動不足解消にも役立ちます。
一方で、どんなに良いアイテムであっても、猫の性格や気分によって反応は異なります。最初から無理に使わせようとせず、あくまでも“猫のペース”を尊重することが大切です。
このように、環境や気持ちの安定をサポートするアイテムを上手に取り入れることで、保護猫が安心して過ごせる空間を作ることができます。
日常に欠かせない掃除・衛生グッズ

保護猫との暮らしを快適にするためには、清潔な環境を保つことが欠かせません。猫はきれい好きな動物であり、人間にとっても衛生的な環境づくりは大切です。そのため、掃除や消臭に関わるグッズはあらかじめしっかり準備しておくべきアイテムです。
例えば、猫がいる空間では毛や猫砂が意外と広範囲に散らばります。これを放置してしまうと、アレルギーの原因になったり、不衛生な印象を与えてしまうこともあります。そこで、フローリングに対応したクイックルワイパーや、ペット専用の掃除シートなどを常備しておくと、手早く掃除ができて便利です。
消臭アイテムも重要です。特にトイレの近くや、寝床周辺における臭い対策は、来客時の印象にも影響します。ペット用の消臭スプレーであれば、猫に害がない成分で作られており、安心して使用できます。ジョイペットのような製品は手軽で即効性があり、布製品やカーペットにも使いやすいのが特徴です。
掃除グッズや消臭剤を選ぶ際は、「ペットに安全かどうか」を最優先にすることが基本です。人間用の強い洗剤や芳香剤は、猫の体に悪影響を及ぼす可能性があるため避けましょう。
このように、掃除と衛生に関わるグッズは、単に部屋をきれいにするだけでなく、猫と人間双方が快適に暮らすための「暮らしのベース」を整える役割を果たします。毎日のちょっとした習慣が、安心できる環境を維持する大きな鍵となるのです。
保護猫を迎える準備グッズの他の注意点
- 保護猫を迎える前に知っておきたいこと
- 保護猫を飼う際の健康管理はどのように行う
- 保護猫を迎えたあとの注意点
- 譲渡条件や手続きのチェックポイント
- 準備を整えて、安心のスタートを
保護猫を迎える前に知っておきたいこと

保護猫を迎えるにあたっては、「猫を飼う」という行為の前提として、事前に知っておくべき大切なポイントがあります。特に保護猫は、家庭で飼われていた猫とは異なり、過去に過酷な環境で暮らしていた可能性が高いため、一般的な猫との接し方とは少し異なる配慮が求められます。
多くの保護猫は、野良生活を送っていたり、多頭飼育崩壊の現場から救出されてきた子たちです。そのため、人間に対して強い警戒心を持っていたり、新しい環境に慣れるのに時間がかかる傾向があります。迎えたその日から懐いてくれるとは限らず、数日間ケージにこもって出てこないことも珍しくありません。
このような猫にとって必要なのは、“愛情”よりも“安心できる環境”です。いくらこちらが可愛がる気持ちで接しても、猫にとってはストレスになる場合があります。だからこそ、まずは無理に触れ合おうとせず、猫のペースに合わせて、少しずつ距離を縮めていくことが求められます。
また、迎える前にできる準備として、シェルターのスタッフとよく話し合うことも重要です。猫の性格や過去の状況、医療履歴を確認し、自分のライフスタイルに合っているかを見極めましょう。可能であれば複数回会いに行き、猫と少しずつ関係を築いておくと、迎え入れた後のギャップも少なく済みます。
このように考えると、保護猫を迎えることは「ただ飼う」以上の責任と理解が必要であるといえます。猫にとっても、飼い主にとっても、安心して始められる関係性を築くために、事前の心構えと準備が非常に大切なのです。
保護猫を飼う際の健康管理はどのように行う

保護猫との暮らしにおいて、健康管理は毎日の安心につながる基本です。過去の生活環境や医療歴が不明なことも多いため、他の猫以上に丁寧なケアが必要になる場面もあります。
まず、お迎え後すぐに動物病院で健康診断を受けることが推奨されます。外見上は元気そうでも、内部寄生虫、感染症、慢性的な疾患を抱えている可能性があるため、血液検査や便検査を通じて状態を正確に把握しておきましょう。場合によっては、ワクチン接種や避妊・去勢手術が必要になることもあります。
日常生活では、食事の管理と清潔な住環境の維持が最も重要です。猫の年齢や体質に合ったキャットフードを選び、体重の変化や食欲の有無など、毎日のちょっとした変化にも気を配ります。また、トイレが清潔に保たれているか、排泄物の状態に異変がないかも、健康のバロメーターになります。
さらに、先住猫がいる家庭では、最初のうちは保護猫を別室で隔離しておくことが望ましいです。健康状態が安定し、感染症のリスクがないことを確認したうえで、徐々に対面させていくと安心です。消毒や手洗いをこまめに行うことで、病気の拡大を防ぐことができます。
年に1~2回の定期健診も忘れずに受けましょう。元気に見えても、病気は静かに進行していることがあります。特に高齢猫や持病がある猫は、獣医師との継続的な連携が健康維持のカギとなります。
保護猫は、それぞれ違う背景と体質を持っているため、画一的な健康管理では不十分です。その子の様子をよく観察し、小さな変化にも気づけるように心がけていくことが、長く健やかに暮らすための第一歩となります。
保護猫を迎えたあとの注意点

保護猫を迎えた直後は、猫にとっても人間にとっても新しい環境に適応する期間です。このタイミングでどのように接するかによって、今後の関係性が大きく左右されることもあります。だからこそ、焦らず慎重に、猫のペースに合わせた対応が求められます。
まず初めに整えるべきなのは、猫が安心して過ごせる「静かな空間」です。迎えたその日から家中を自由に歩かせるのではなく、最初は一部屋だけを使用し、少しずつ行動範囲を広げていく形が理想です。知らない匂いや音に敏感になっている時期なので、家族の動きや声もできる限り穏やかにするよう配慮しましょう。
また、急なスキンシップや無理な遊びは避けるべきです。猫が近づいてきたときだけそっと手を出すなど、自発的な行動を待つ姿勢が大切です。信頼関係は時間をかけて築くものなので、「すぐに懐かない」と感じても不安になる必要はありません。
健康面でも注意が必要です。迎え入れ後すぐに動物病院でのチェックが済んでいない場合は、できるだけ早めに受診を行いましょう。排泄や食欲に異常がないか、体調に急な変化が起きていないかを毎日観察することも大切です。
さらに、他のペットがいる場合には接触のタイミングを慎重に見極める必要があります。最初はお互いの匂いを布越しに嗅がせるなどして、徐々に慣らしていく方法がおすすめです。一気に顔を合わせてしまうと、ストレスや攻撃的な行動につながることがあります。
このように、迎えたあとの数週間は猫の適応力を試す期間でもあり、同時に飼い主の忍耐力も試される時間です。最初の対応を丁寧に行うことで、のちの暮らしがよりスムーズになり、お互いにとって心地よい関係が築けるようになります。
譲渡条件や手続きのチェックポイント

保護猫を迎える際には、「この子を飼いたい」と思ったその瞬間から、具体的な譲渡条件や手続きをしっかり確認することがとても大切です。これは単なる事務的な手順ではなく、「本当に責任をもって飼えるかどうか」を見極めるための重要なプロセスでもあります。
多くの保護団体では、譲渡を希望する人に対して、一定の条件を設けています。例えば、「完全室内飼育を守ること」「経済的に安定した収入があること」「家族全員の同意が得られていること」などが挙げられます。さらに、単身者や高齢者の方の場合には、後見人の有無なども確認されることがあります。
これらの条件は一見厳しく感じるかもしれませんが、猫の一生に関わる選択である以上、保護団体が慎重になるのは当然です。トラブルや再び保護される事態を防ぐためにも、事前に自分の環境がその条件に合っているかをチェックしておくことが求められます。
実際の手続きについては、まず「譲渡希望フォーム」や「アンケート」の提出が必要になるケースが多くあります。その内容をもとに、面談や電話ヒアリングが行われ、必要に応じて家庭訪問が行われることもあります。これに加えて、身分証明書や誓約書の提出、医療費の一部負担といった項目も含まれる場合があります。
見学の可否も団体によって異なります。猫との相性を確認するために、複数回の面会が必要になることもあります。初対面だけで判断せず、慎重に時間をかけて関係を築くことが求められます。
このような譲渡の流れをあらかじめ理解しておくことで、「思っていたより時間がかかる」と感じるストレスを防ぐことができます。また、丁寧なやり取りを通じて、団体との信頼関係も築けるため、迎えた後も相談しやすくなるメリットがあります。
準備を整えて、安心のスタートを

猫との生活を始める上で、最も重要なのは「迎える前の準備をどこまで整えられるか」です。特に保護猫の場合は、突然の変化や知らない環境に強い不安を感じやすいため、安心して生活を始められる土台作りが必要不可欠です。
まず、生活環境の見直しをしましょう。猫が安全に過ごせるスペースを確保し、有害なもの(観葉植物、コード、アロマなど)を排除しておくことが基本です。ベランダや玄関などの脱走防止策も重要です。簡易的なネットやゲートでも、脱走リスクを大幅に下げることができます。
その上で、最低限そろえておきたいグッズを準備します。ケージ、トイレ、フード、食器、寝床、爪とぎなどは、猫の生活に欠かせないアイテムです。加えて、リラックス効果のあるフェロモン製品や、毛やニオイ対策としての掃除用品などもあると安心です。どれも「人間のため」だけでなく、「猫がストレスなく暮らせる環境」を作るための道具です。
さらに見落としがちなのが、家族間での役割分担です。誰がトイレ掃除をするか、病院への付き添いはどうするかなど、日常の中でのルールを明確にしておくことで、後々のトラブルも防げます。
心の準備も忘れてはいけません。保護猫は、初日から懐いてくれるとは限らず、数週間、あるいは数か月かけて少しずつ距離を縮めていくことになります。「懐かないのは自分のせいではない」と受け止め、焦らず見守る気持ちが大切です。
こうして準備をしっかり整えておくことで、保護猫にとっても、飼い主にとっても、安心してスタートできる環境が生まれます。「準備は思いやりの第一歩」。そう考えて、迎える前の時間を丁寧に使っていきましょう。
保護猫を迎える準備グッズのポイントまとめ
- 安心できる空間をつくるためにケージを用意する
- トイレは猫砂との相性と匂い対策が重要
- 食事は保護元のフードを最初は継続する
- 食器は衛生的で安定感のある素材を選ぶ
- 自動給水器で常に清潔な水を確保する
- ブランケットやベッドで落ち着ける寝床を整える
- 爪とぎは縦型・横型の両方があると便利
- おもちゃで遊びながら信頼関係を築く
- キャリーバッグは通院や移動に必須
- 掃除グッズは毛や猫砂の散らかり対策に役立つ
- 消臭スプレーは猫に優しい成分を選ぶ
- フェロモン製品で環境への適応をサポートする
- 脱走防止ネットなど安全対策を施す
- 譲渡条件と手続きを事前に確認しておく
- 家族全員で役割を明確にし飼育に備える